こだわりの1本植え。

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田植え直後。

どちらも同じ日に植えたものです。

普通は、右の田んぼみたいに植えます。

できるだけ1か所にたくさんの苗を、そして草が生えるだけだからできるだけすみずみまで苗を植える。

同じ面積でもたくさん収穫できるのは、右の田んぼ。

野の風の田んぼは、左の田んぼ。

父さんがかれこれ何十年も、「1本植え」で植えています。

1か所に植える苗をできるだけ1本に、そして苗と苗の間隔も広くとっています。

間隔も広いから、その分、草が生えるスペースも増える。

草も生えるし、収穫も少ないのに、なぜ「1本植え」をするのか。

稲1本1本のチカラを引き出し、のびのびと育てたいからです。

稲1本あたりの収穫量で比較するなら、左の田んぼの稲の方が多い。

本来、お米は1粒から3000粒以上も実らせるチカラを持っているのだから、それを存分に発揮してもらいたい。

野の風を始めて、農薬や化学肥料を使わずに、米づくりをするようになって5年。

正直、草の勢いに稲がおされ、稲のチカラを引き出せている、とは言えないのが現実です。

稲がのびのびと、喜んで育ってるな、と感じ取れるようになるには、まだまだ私に経験や修行が必要です。

父さんは「1本植えで育つ稲の姿は、美しい」と言います。

そんな稲の姿を、この目で見たいな。

 

 

2015-07-12 | Posted in コラムNo Comments » 
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